有限会社バイオ研

Bio-Lab.Co.,LTD.

研究理念

得られた研究結果に真摯に向き合う

乳酸菌を飲むと整腸効果があることは一般に認められています。そして整腸効果が起こる理由は以下のような仮設で説明され、多くの人々に信じられてきました。

「乳酸菌が生きて小腸に届けばそこで増える」
「乳酸菌が体内で増えれば乳酸を出すので腸のpHが下がって悪玉菌が減少し、善玉菌優位の腸内細菌叢になる」
「乳酸の刺激で腸の蠕動運動が起こり、排便が促進される」

このことを証明するために、多くの研究が行われてきましたが、未だに「飲んだ乳酸菌が腸で増える」という報告はありません。
つまり、研究結果に基づいた仮説ではなく、まず仮設ありきの研究姿勢に誤りがあったのです。

「飲んだ乳酸菌が腸に届いて増えて働く」という仮説を証明するための研究は、研究を行う姿勢として誤ったものであったと考えております。

腸内菌叢を培養法で測定していた時代は、乳酸菌やビフィズス菌が「善玉菌」の代表でバクテロイデス菌やクロストリジウム菌は「悪玉菌」や「日和見菌」と考えられていました。

しかし、近年腸内細菌叢の解析方法が変わり、DNAの分析技術を用いた方法が主流となってきました。

その結果、ビフィズス菌は腸内菌叢全体のわずか2%しかないグループの中の1つであり、バクテロイデス菌やクロストリジウム菌は腸内菌叢全体の90%を占めるグループの中のひとつであることが分かりました。
そして、バクテロイデス菌やクロストリジウム菌もヒトの健康に貢献していることもわかってきています。

近年は次世代シーケンサーなど、分析機器の進歩により腸内菌叢が非常に複雑であることが分かってきています。今後は解析がより詳細になり、また新たな菌の働きも解明されることでしょう。

私たちバイオ研はあらかじめ仮説を立てて研究するのではなく、得られた研究結果に対して真摯に向き合う研究姿勢を貫きたいと考えております。
そして、常に最先端の情報を取り入れ、高いレベルの研究をしていくことを目指します。